育児本としてもお勧めの本 勇気づけの心理学

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最近アドラーの本が面白い

アドラー熱が再燃しております。

前回は嫌われる勇気を読んでいましたが、今回の本はこのアドラーの中にある勇気づけと言われる子供たちの意欲を沸かせることについて一歩踏み込んだ内容の本です。

感想から率直に言いますと
良本です。


これはお勧めできる

勇気づけと言われることが理論的に書かれております。
理論的に書かれているので理解がしやすいです。

 

勇気づけも内容的にわかりやすかったのですが、こちらの本は理解しやすいという感じ。


子供たちが日々過ごしていくうえで躓いて転んで、

そこから起き上がり一歩を踏み出すために必要な意欲

この意欲を心理学の面から解説しているような本です。

では、本の内容
勇気づけとは
・持ち味や潜在能力の焦点を合わせ、自己尊重や自己信頼を築くプロセス


勇気づけにより
・仲間意識や貢献という共同体感覚が養われる
困難を克服リスクを引き受ける協力できるなどの能力が得られるようになる。

 


勇気づけの関係
尊敬信頼によってできるもの
・信頼とは見返りを想定しないで信じきること、尊敬とは敬う心

 


勇気づけをする人
・失敗に対しては学びのチャンスと受け取り、次回への対策を心掛けている

(次にそういった場面になったらどうやって対応するかなど)
・ユーモアがある
・楽観的
・聴き上手、目的を聞く(開いた質問)、どうやって?何のために?相手がイエスノー以外の答え方ができる質問の仕方
・大局を見る
・未来志向
・個人の主体性がある
・共感する

目耳心で感じる、相手の関心に自分も関心を持つ。

人間の意思
・意思を伴う行動には目的と手段がある。伴わない現象などは因果関係で成り立つ
・想像力は想像以上にパワーがある。レッテルなどはイメージを植え付けて行動につなげてしまうので臆病者、弱虫などとは言ってはいけない。
・劣等感などは対処として建設的か非建設的かは自分で決定することができる。

勇気づけではない
・褒める、褒めるというと範囲が広いことになるがここでは結果に対して褒めることは推奨しない。

・『たら、れば』などの言葉は相手に不信感を抱かせるだけ
何故という問いは答えづらいもの
・ハイかイイエのみで答える質問は閉じた質問となり尋問や追求として受け取られやすい
賞罰教育は相手の決定を軽く見た操作的な態度になる

子供に決定させることを目先の褒美や罰により意思決定させるのは良くない。どっちを選ぶかは子供の意思に任せる事でありコントロールしようとすることではない。


勇気が挫ける
適切な態度を取らなくなる。これは適切な態度では無理と判断したため本人なりの目的がある。(あまのじゃく的な態度など)

無気力、怠惰な態度を見せてくる。ただしこれらはそういった態度を見せるための気力は存在しているためにその方向を変えるだけで意欲的な行動へと変わる

※勇気が挫けて態度に出てくるのは意思表示として気づいてほしい所があり、自分たちなりの居場所を占めるためや目的を達成するためにそういった態度になることが多い




言動
目的があるので直情的に反応してはいけない。大きくなっても指しゃぶりなどの症状が出てきた場合など親の視線を集めたいがための行動などがある。指をしゃぶることで親が注意をする、その注意する間だけでも親は自分のことを見てくれるなど。

特定の条件下に言動が出てくるなどがあるためにそういった条件を探ることが重要
・宿題をためてしまうなどは、貯めているマイナスを指摘するのではなく、たまったものを処理する場合に助力があることを伝えるだけで十分。あとは本人に任せる

行為の分離、やった本人と行った行為を分ける事が重要、嘘をついた子が正直に話したときに正直者でうれしいよという子供本人に対しての感謝ではなく、正直に言ってくれてうれしいよというやった行為に対して感謝を伝えることが重要。

これは行為した事と行為した者を一緒にしてしまうのは相手に対してのレッテルになってしまう。このレッテルが人に対してのイメージの植え付けや人格評価になるために行為と人は分けて扱うことが重要



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