アドラー心理学とさくらさくらんぼ保育は、非常に共通する点があります。この記事では、その共通性を明らかにし、アドラー心理学の学習仕組みを理解しつつ、さくらさくらんぼ保育の理念をより理解しやすくするための指摘します
心理学と聞くと型ぐるしい感じもありますが、内容は育児にも色々と利用できるところもあり本も様々なものがあるので理解しやすいです。
そんな中 斉藤公子先生のさくらさくらんぼ保育を実践している保育園で、いつも言われている子供の意欲との共通点が多々あり、改めて理解できることがあったのでここに備忘録として記録します。
アドラー心理学では勇気づけ
勇気づけが重要
この勇気づけとは困難を乗り越える力をつけることと理解されています。
困難を乗り越える力
勇気づけが保育園で言われている「意欲が大事」ということが僕にはとても同じことのように思えてならないのです。
子供たちが通っている保育園では文字などの学習は小学校に行ってからということであえてしません。
その代わりその時間を目一杯友達同士の関わりという部分に使います。
子供同士の関わり
この子供同士の関わりを重要視するのは、
小さな0歳児クラスから始まり、卒園するまで続きます。
子供同士の関わりから人と人のコミュニケーションを肌で学び、
仲間意識を育てていくのです。
もちろん、それだけではなく
それらを育むうえで自然を使ったり
手足を出来るだけ駆使した遊びであったり、
様々なことが遊びを通し
子供たちを成長させることを課題とした保育園なのです。
子供同士の関わりという個ではなく自分と相手というところが
アドラー心理学の共同体感覚につながります。
子供たちが自分の居場所をしっかりと感じることが重要であり、
相手に対して貢献できるという気持ちや
相手も自分を助けてくれるという考えから信頼感が生まれ、
信頼感の土台が一歩踏み出す意欲(勇気)を生み出すようです。
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横の関係
ちなみにこの保育園の保育士は子供たちからは先生とは言われません。
あえて言わせません。
それは保育士も子供たちと同じ立ち位置にいることで
子供たちは大人が助けてくれるものではない存在であり、
自立を促すためのものなんです。
これは子供たちとの関係性が横関係になります。
この横関係はアドラー心理学でも基本とされており、
勇気づけ(意欲)をするうえでも大事な項目になります。
課題の分離
さらに保育園では子供たちの課題とされるさまざまなイベントが行われますが、大人は手出し口出しをせずに見守ることとなります。
アドラー心理学の課題の分離と同じこととなります。
アドラー心理学でも課題の分離ということで、問題に対しての対応の仕方が子供の問題であれば大人は決して介入すべきではないというところを大事にしているのです。
アドラー心理学を知ったのは8年くらい前
僕がアドラー心理学を学んだと言っても所詮はうわべ的なところが多かったようです。
当時はこの保育園の保育方針との共通項を見いだせず、
通っている保育園の方針をそのまま受け入れていました。
嫌われる勇気を読み、再びアドラー心理学に対する熱が再燃し他の本も読みだすようになった。
すると読み返せば読み返すほどこの保育園との共通項があり、園から言われていることへの理解度が増したように思えるのです。
本の場合後々読み返したり、ゆっくりとじっくりと読んだり、メモしたりと自分のペースで理解することができ、それと保育園からの勉強会での話を合わせるとより理解しやすい事と感じています。
どっちがいいのか
アドラー心理学と保育園の保育方針のどっちが良いのかではなく、同じことを言っているので僕としては両方を知ることで,とてもお互いの話を理解しやすくなっています。
理解が出来たからと言ってすぐに育児に結びつくかと言ったら、まだまだなところですが、以前よりは一歩引いて子供たちを見ることができる場面があるのも事実です。
できることなら感情的に子供たちに接するのではなく、いつも冷静に対応出来たらなと思っています。
このアドラーの本は是非一読していただきたいお勧めの本です
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