4月は新学期
我が家も3人の子供たちがそれぞれ進級進学して、
三人の子供たちは小中高校という3つのカテゴリーに分けられた。
そんな春の季節は道路の雪も解けて
公園などでは子供たちの自転車練習を目にします。
長男の時の自転車練習の時に聞いたお話
我が家の子供たちが通っていた「斎藤公子先生メソッドのさくらさくらんぼ保育」を実践している保育園では小学校になるまで自転車に乗るのを待ってもらいます。
※これにはちゃんとした理由があるんですよ。
この初めての自転車練習から信頼関係の構築や自信が生まれてくるんです。
自転車は極端な言い方をすると、大体の人は乗れます。
時間は各個人それぞれかかりますが、いずれ乗れます。
乗ることができる乗り物なんです。
そんな難しくもない、ほぼ全員が乗っている、
乗れない人もいますが乗れる人が多いってことは簡単な乗り物ってこと。
自転車練習の本質は、この「いずれ乗れる!」がポイント!
いずれ乗れるものに対する親の姿勢が重要になってきます。
親子で自転車練習の時
我々親の役割はいずれ乗れるようになるものを
「そこは勢いをつけて!」「そこは足をもっと力強く」「何度も繰り返しなさい」「もっとバランスをとって!」とアドバイスをしてしまいますが、実はアドバイスに力を入れる必要はなかった。
子供たちは何度も転んで何度も失敗をします。
自分たちでは簡単に乗れると思っていたものが実はとても難しかったりします。
そこで挫折を味わい、それでも乗りたいと思ったとき(後日であったり数分後であったり)繰り返し乗ろうとします。
この何度も挑戦する中で大人としては、上手に乗れるようにとか
すぐ乗れるようにとか、乗れるコツを教えたいなど自分たちが学んできたことの伝承をしたいと思ってしまいますが、実はコツを教えるよりももっと大事なことを懇談などで教えてもらいました。
「信じること」
大人として子供がその壁(自転車が乗れる)を超える力があると信じているからこそ待つ。
何もせず、ただじっと待つ、時には応援を頼まれればお手伝いをしますが、指示指導や過度なアドバイスは全く求められていない。
コツなんて教えてもらう必要すらない。
コツは自分で見つけるからこそコツなんです。
何でもかんでも教える必要は全くないのです。
子供から見たら
「何で手伝ってくれないんだ!」
「なんで何もしてくれないんだ!」
子供に思われているかもしれない、
そうやって子供に言われた。
それでも何もする必要はないのです。
なぜなら、
あたなには、それだけの能力があるってことを我々は知っているから。
共感する
子供たちが何度も転び
痛がったら同じように痛がり
悔しがったら、同じように悔しがり
悲しくなったら同じように悲しんで
そうやって同じ気持ちを感じてくれたことを
子供たちは感じることで共感力が育ちます
そして、自分の力で乗れる日が来た時に、子供たちは自分の力を信じます。
そういった自分の力を信じ実を結ぶことが自信につながっていくのです。
さらに自分の力を信じて待っていた親との信頼関係をさらに構築していくのです。
子供を信じてじっと待つ、これが親と子、そして大人と子供の信頼関係につながっていきます。
この「信じる」の中身は子供が自転車に乗れるだけの能力を僕らは知っているんだよ!だから君には何も言う必要はないよ、乗れる力はあるんだから、だから待っているね。
君の好きなタイミングで乗ってくれればいいんだよ、君が乗りたくなったら乗ってくれればいいんだよ。僕らはただ待っているだけだからね。というメッセージがあります。
子供たちの力を信じている、口出しせずにじっと待ち続けることで、子供たちに対する信じているから何も言わないを感じさせることが実は自転車練習の最大のメリットです。
だから、自転車を他の人よりも乗れるように、もっと簡単に乗れるように、早く乗れるように、初めて乗ってから数分で乗れるように。
そんな必要は一切いらいなんです。
指示指導は全くいらないのです。
自転車に乗って、転んで進めなくていいのです。
これは何度でも失敗したって問題ないよ。できるまで待っているんだから。できるまでやろう!できるまで付き合うよ!というメッセージにつながります。
そこを、転んだ子供に右手をついて、右ひざを曲げて足を立てて、ゆっくりと立ち上がって、ズボンの汚れを掃って、背筋を伸ばして立って!
子供が転ぶたびにそんなことをいう必要はないのです。
転んで泣いても自分で立ち上がる力があるとわかっているからこそ、泣いていても大人はじっと待つことになります。
常にアドバイスをしていると
転ぶたびにアドバイスという助言や転ばないように指示したり、転んで嫌な気持ちになっていると思いテンションを上げてあげようとする心使いをしていくと、子供たちは自分を過小評価したり、心が転んだときに立ち上がる術を学べない状態になることから自信の低い子になっていきます。
自分の自信が低いことがわかりやすければいいですが、実はわかりづらいことが多く、そこが協調性の低さに現れたり、チャレンジ精神が低い形で現れたり、親元から離れられなかったり、マニュアル通りの動き以外が苦手だったり、自分で意見を言うことが苦手だったり、必要以上に恥ずかしがりだったりします。
この自転車練習を通して、改めて信頼関係を築き、子供たちに自分たちには能力があるんだという自信をつけてもらう狙いがあります。
僕は最初全く気付かず、様々な場面で気にもせずにあれやこれやと指示指導していました、この指摘を受けて改めて対応を変えていくことで、今まで自己主張の弱かった長男は自分を出せるように変わってきました。家では主張するけど外ではしないことが不思議でしたが、家も外も自分を表現することの弊害がなくなると息子の行動もがらりと変わっていくのがわかりました。
ここでは書ききれないですが、さくらさくらんぼ保育を通して過干渉であった僕は様々な気付きを得ました。ただそこに行きつくまではとてもとても長い道のりでなんども挫けていましたが、周りのお父さんやお母さん保育士たちに気づかぬうちに支えられ、やってこれたんだと感じてます。
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