想像していた内容と違い、とても参考になることばかりでした。子育て、教育という観点からもとても参考になります。人は勝手な印象で物事を判断してしまって、好き嫌いに分別してしまっているところもあるのでしょうね。今回は食わず嫌いだったんだと気がついた一冊
学問のすすめ
・学問の差が人と差をつけ、役に立たない学問では意味が無いが普段の生活に役立つ実学を学ぶのが良い。
テストの点数だけに気を取られていると、この辺を見逃してしまうところと感じます。テストの点数よりは実生活としての生活力を踏まえた学問としておきたいですね。
・人は自由だが義務を知らなければワガママになる。
我儘と自由を履き違えることが多々あるこの時代において非常に大事に感じます。学級崩壊と言われることが増えてきているため、なぜそういったことが起こるのか!?子供自体が自由と我儘の線引ができなくなっていると感じます。
・義務は天の道理に基づいて人の情に逆らわず、他人の害となる事をしないで自分個人の自由を獲得すること。
義務の意味をしっかりと認識しておかないと個人の勝手な行動になりえることがあります。他人の害となることをしないことが前提にあることを忘れないでおきたいですね
・自分のお金だからといって酒女博打などでやりたい放題自由し、それが他人に迷惑をかけていないか!?というとそうでは無い。それは手本として世の中の空気を乱す。
大人だから自分の稼ぎで生きているんだから、子供には関係ないとは言い切れないのがここにあると感じます
・愚かな民の上には厳しい政府がある、民のレベルが政府のレベルを作る
政府批判をよく聞く時代ですが、政府批判は結局のところ自分批判なのでしょう
・実生活も学問、経済社会を察知するのも学問。
学問は生活全体を通していうことになります。
・貧富の差、学問の差、力の差があるが人は皆権利は平等、命の重さは同じであり少ないお金、多いお金を守る気持ちは同じ、金や力があるからと弱者へ無理なことをしようとするのは権理の侵害
権力に固執する自分に気がついたときは戒めとして、ここを思い出すようにします。
・学問を志し気力を持って一身独立し、それにより一国を豊かに強くする
・文明を行うのは民間の人民であり、それを保護するのが政府
コロナ禍のことを言っているように感じますね。政府に補助や助成だけを求めるのではなく、求める側として文明を作る側としての意識が大事に感じます。
・国の文明は中流階級から起こり、下流階級へと浸透し政府と並び立って初めて成功を期待するもの
・政府は国民の代理であり国民の思うところにあって物事を行う、→犯罪
者の取り締まり、人民の保護(罪のない人)。
・国民全員の代表として政府を立てて、運営のために税を納める。政府のする事は国民のすることなのだから政府の法には従うもの。法を破るのは自分たちで作った約束を破る様なもの
ここは本当に大事なところ、法を無視することが多くなっている時代に、その法自体は我々国民が作った約束、その約束を破るのは如何なものか
・罪を裁くのも政府の権力、自分の手で裁くのは私裁といい許されることではない
働き方
・衣食住を得るだけでは蟻と同じ、欲しがるだけ求めて満足しないのは欲。
・社会の為に役立つ働きがありそれが子孫へと受け継がれていく
・衣食住に満足せず社会的な義務を重んじて高い理想を持つ
・我々の仕事は生きた証を残して長く後世に伝えること
・学び外国と知恵で戦う→国の地位を高くする
・早く金を稼いで小さなところで満足するよりも苦労して倹約して大成する時を待つ
この大成するという意思が非常に重要に感じます。目先の欲で見えなくなるのではなく、富を得るのも天の意志というくらいの気概を持ちたいところです。
・人間の品格見識を高めるには物事の比較をし上を目指し自己満足しないようにしなければいけない
・世話という言葉には保護と命令の2つの意味がある。保護と指図は一緒みたいなもの、この範囲は同じでなければならない。保護が至る所には指図が及び、指図が至る所には保護が至る。
子供の教育に関しても同じところが言えるだろう。指図しているのにあとは勝手にやりなさいでは、保護を無視した勝手な大人の言い分だ。指図した以上は保護を合わせてする必要があり、逆に保護されているのであれば、指図されることも踏まえておく必要がある。
・疑うことで真理を見出し、判断力を養うのは学問
学問とはなにか!?これが真意になると思った。
・自分をアピールするには、弁舌を学ぶ必要がある、見た目も重要、交際はどんどん広げる。
人は常に学び続けることで人生を歩むことになるのだろう。
子どもたちがただ毎日勉強しなさいと言われるつまらない毎日よりも、こうした学びの本質を知ることがテストの点数よりも、習い事よりも本当に大事なことと感じている。
良書に出会うとテンションめっちゃ上がる
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