意欲が何よりも欲しい大人の北国です
こんにちわ
子供たちが卒園した保育園では様々なことを教えてもらいました。
懇談を通したりレクレーションを通したり、アフター5を通して、
保育士や親たちと交流し情報交換。
そんな小樽の保育園では、子供たちの意欲を大事にしています
いよく
【意欲・意慾】
積極的に行おうとする心。
「―的に取り組む」とあります。
子供たちが意欲的になる声がけとは、技術的な声かけよりも心に対する声がけをすることで信頼関係が生まれ、子供たちは安心感を土台にした意欲を形成していきます
そしてこれから述べることは僕が保育園の生活を通して感じた意欲についてです。
挑戦
子供たちは年齢によって色々な課題にチャレンジしてきます。
最初は課題と認識していなくても、一人で着替えをできるようになったり、
トイレなども年齢別では課題になり、それらを生活を通して取り組みます。
これが年長になってくると課題も大きくなり、親としても大々的に課題というテーマの中で取り組む形になってきます。
ただ自立を前提にしている以上は、
取り組むのは子供たちでであり
それをサポートするのが大人になります。
課題に取り組むには、
課題に対する身体の形成
手先など思考を伴う技術の形成
難しいことを挑戦し続ける心の形成があります。
これらは子供一人ひとりの能力で観た時には、形成される時期はバラバラになるのですが、
園という集団生活を通し集団の中の個人の課題となると始める時期は同じにすることに重要な意味が生じます。
スタートは一緒
同じに時に始めるからこそ、切磋琢磨やお互いが刺激になります。
誰よりも先に知っていたから〇〇は出来るんだ!とか
教えてもらってないから僕は出来なくて当然!
そうではない!!
出来ない条件は一緒、やったことない条件も同じ
このスタートを合わせるからこそ意味があります。
同じスタートだからみんな一緒、
疲れたり躓いたり失敗したり、
辛かったりする気持ちは自分だけではなく
みんな一緒という気持ちを互いに感じ共有していくからこそ
それが子供たちの共感を生み、意欲を育てていきます。
最初はだれでも失敗することを実感してもらい
やり切ることでゴールに到達できるんだよ!
というメッセージを後々受け取ってもらうことになります。
このメッセージは敢えて言葉で伝えることなく、肌で感じてもらえるような状況だからこそ意味があり浸透しやすくなります。
さらに達成した時にこの感情は高ぶりやすくなるのです。
課題などを始める時期や難しさはまた別の機会として
今回は身体の形成、技術の形成、心の形成の3つのうち
心の形成に焦点を合わせます。
心の形成とは、単純にやり切る力になり、途中でくじけても立ち上がり進み続けることです。
始める時期を一緒にすることで条件は一緒、誰にでも達成することができるんだよというメッセージにはなりますが、当然途中では紆余曲折があり、時には立ち上がるのが困難になることも多々あります。
そんな時に力を発揮するのが
意欲
この意欲とは、困難な状況でも突き進む力
坂道でも登ろうとする意志力、
大きな問題に立ち向かう力、
言い方は様々かもしれませんが、この困難に立ち向かう力が課題に対して向き合い方としてとても大事になってきます。
どうやって意欲を養うのか⁉
問題はここになるのですが、自分にはできるという信念が大事になってきます。
これは子供たちが体感して積み重ねていく自信から生まれてきたりします。
課題の取り組みは自信をつける事も含めています。
だけど、自信を積み重ねようとしている最中に自信が足りない。
矛盾していないか?
そんな疑問も出てきます。
自信を作る
課題からのみ自信を作るのではなく、
子供たちは日々の生活を通して自信をつけていくことが大事になります。
子供たちが毎日の生活の中で○○できてない!○○片づけて!ちゃんと○○しなさい。
なんで○○なの!なんてダメ出しばかりの否定を繰り返していると当然ながら自信の形成は難しくなってきます。
もう一つ。
子供にはうまくできるように、つい大人としてアドバイスをしてしまいます。
○○した方がいいよ
こうするとうまくできるよ
こっちにしたらいいんじゃない?
こういった助言と言われるアドバイスは一見当たり前で問題ないところなのですが、
実はもっと深いところにメッセージ性が隠されているんです。
助言するということは、
相手ができていないから。
完璧じゃないから、
100点じゃないから。
子供たちは根拠のない自信でできている。
つまり子供は当たり前のように自分たちの能力を過大評価して活動しています。
やったことないことですら、私にはできる!とか
俺はやれる!みたいな。
こんな自信満々の状態の子供たちに、助言するということはその自信は間違いで「あなたは出来てない!」というメッセージを渡しているだけなんです。
もちろん、助言の必要なことは多々ありますが、
この助言を当たり前のように使ってしまうと自信の形成の邪魔になってしまいます。
僕はこのことを肌で痛感した時がありました。
それが息子が一年生の空手の試合の時
ついついアドバイスをしてしまう。アドバイスはできてないところを指摘する
こういったことを踏まえて、
助言ではなくアドバイスとは違った子供たちへのサポートが必要になってきます
サポートって何?
ってなるのですが、
例えば子供たちが何かをやろうとしているとき、
親としての声掛けをどうするか⁉
この子供がやろうとしているのが、
例えば鉄棒
すでに逆上がりなどができた後に親に見せようとするが、なかなかできない。
こんな状態を想像してください。
この時に掛ける声が大事になってっきます
「もっと手に力を入れて!」
「腰を引き付けて」
「勢いが足りないよ」
これらは助言としては的を得た言葉なのですが、
子供たちに意欲を与えているか?
となると助言なのであなたは間違っている、
あなたは○○ができてない。
こんなメッセージになります。
つまりこの声掛けは技術的な声掛けになるんです。
これを技術ではなく、心に声をかけるとなると
「もう少しだね!」
「もう少しだね!ずっと見てるからね」
「応援してるよ」
的はズレているかもしれませんが、
やれる技術や知識は君にあることは私たちは知っている。
だからじっと見ているよ。
待ってるよ。
いつまでも信じて待ってるよ。
こういった声掛けが心に対する声掛けになってきます。
これは相手を信じているメッセージになり、
信頼関係を作る上では非常に重要な部分になってきます。
この心に対する声掛けから子供は
自分には出来ることを大人が知っている。
だから僕は、私は、
やれる!
出来る!
やることができるんだ!
と感じてもらうことに繋がります。
今回取り上げた、心の形成の部分の親のサポートは子供への信頼を感じてもらうための声掛けが重要であり、自分が声をかけたその一言は
技術の事か?
心のことか?
こういった形で一歩引いて考えると見えてくるものがあると感じます。
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